二人の神の雑談

それはある日のこと.

 

「瞬春,神と人との違いってなんだか分かるか?」

 

通り過ぎざまに急に声をかけられた.

「寿命を持つかどうか,じゃないのか?」

あまり良く考えもせずに答えた.

その時奴はどんな顔をしていたのだろうか.

「いや,違う.神と人との違いは,人を愛せるかどうかだ.俺たちは,人を愛することができない」

奴はいつもの軽い調子で,まるでクイズの正解を答えるように言った.

今言った事に,もう興味はないと言わんばかりだ.

 

その時俺は,まさか神が人を愛するなんて,そして人を愛した神がどうなるのかなんて考えもしなかったんだ.